認知症基本法の成立にむけての期待と今後の活動にむけて

 2020年3月の国会で認知症基本法が成立しようとしています。
これが成立すると、認知症予防の法的根拠ができるので、活動にはずみがつきます。多くの自治体で認知症予防活動を自分で、とか、ボランティア任せにしていますが、それが結果的に認知症高齢者を増加させていることに早く気付いてもらいたいのです。認知症予防はやはり技術を持ったプロが主導しなければ実効性が低いと言わざるを得ません。

衆議院-認知症基本法案

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19805030.htm

 今まで認知症予防のプロ、という概念さえなかった時代が長くありました。概念がない、ということは、アクションもないということで、回想法も20年間注目されませんでした。それが、認知症基本法の成立で注目されようとしています。時代がこれを求めてきた、とも言えるし、ちょっと早すぎたね、とも言えます。

 日本人は、長寿とともに認知症を得ました。平均寿命が63歳の国では、認知症問題はありません。長寿だからこそ認知症は避けて通れない道程なのです。長寿は医療の発達によってもたらされました。それは、病を治すことであり、老化を止めることではありませんでした。認知症は、長寿をどうとらえるか、という人間への哲学的課題を与えているように感じています。

 高齢者への心理カウンセリングは、通常の技術が通用しません。それは、心理カウンセリングの前提が自己成長だとしているからです。高齢者にもそうした方もいるかもしれませんが、多くの方は、明日の成長よりも今日の日々の楽しみを求めているのではないでしょうか。ですから、どうしたら日々を楽しめるか、をいっしょに考えることが大切なのです。

 そうしたことを指導するプロ自身が、日々の悩みで人生を楽しめないのであれば他者を楽しませることはできません。ですから、日々を楽しむことができる高齢者が、日々を楽しめない高齢者に対応して、いっしょに日々を楽しむことができれば最高です。

だから、高齢者に対して回想法の指導を行い、笑顔の輪を広げているのです。

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日本回想療法学会
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回想療法は、2000年から普及されてきた最新の認知症予防・介護予防技術です。
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